ここはパリの街中、メトロの駅を路地伝いに2,3分入ったアパートの1階にある宿。
まわりには手芸店や古着屋などが点在する懐かしい雰囲気の街である。
ショールームの様な建築設計事務所が隣にある、真ん中の素っ気ない建物に数日のあいだ滞在する。

廊下に面した真っ赤な鉄扉をあけると大きな窓から光が入る、明るくてセンスの良いワンルームが広がっている。
荷物を下ろし、歩き回ってみると、実は非常に複雑な形をしてることに気づいた。

全体が台形の輪郭をしているので、それらを内側でナゾッテいる壁や家具は複雑な角度でくっつくことになっている。
札幌や京都は碁盤の目に建物が並ぶから、ほとんどこんなことは起こらない。
東京やパリは同心円状に建物が並ぶので、この宿の様なことは、あり得る。
が、、、

このインテリアを設計した人は、この複雑さを楽しむことに留まらず、
自らの趣向で、より難解な関係性を各所に作り出しているのだ。
床の貼り方や扉の軌跡など、異常とも思える角度への執着は
「パリの角度番長」の名をほしいままにしている。。。
、、、、、、に違いない。
逢いたい♡